民族衣装

"タタールの民族衣装"と聞いて、パッとイメージが浮かぶ日本人は果たしてどれくらいいるのだろう。中央アジアやロシアに造詣の深い読者の皆様は、おそらく「何となくこんな感じ?」とイメージが浮かぶ日本人の半分くらいを占めるのでは、と思う筆者の中村です。

タタールの民族衣装は中央アジアの、とりわけカザフスタンの現代的な民族衣装にどことなく雰囲気は似ている。けれども細かい部分を見るとだいぶと雰囲気が違うので、今回はタタールの民族衣装とその装飾など、"タタール人のオシャレ"をご紹介したい。


上の写真では少々分かりにくいが、タタールの民族衣装は伝統的に男性も女性もすそ広がりのゆったりとしたものである。夏場に日本でも多くの女性が好むチュニックのような形状だ。
現代においてタタール人に広く着用されているのは上の写真のタイプの民族衣装で、男女ともに「民族帽・チュニックシャツ(ドレス)・ベスト・ズボン」の4点セットであることが多い。

ベストをкамзул、チュニックのような長いシャツをкүлмәк、その下に履くズボンをыштанという。帽子や靴に関しては種類も多く、ゆえに名称もいくつかあるのでまた後ほど。

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