2015年8月25日火曜日

【音楽】Сандугач(ナイチンゲール):タタール人なら誰もが知る愛唱歌

ロシア民謡にはたびたび「Соловей」が登場するが、
タタール民謡にも同様に「Сандугач」が登場する。


ロシアや旧ソ連諸国全域に広く生息するナイチンゲールこと、サヨナキドリ

それぞれ同じ鳥を指す。
日本ではあまり馴染みがないが、サヨナキドリのことだ。もっとポピュラーな言い方だと一般的には「ナイチンゲール」と呼ばれる鳥である。
サヨナキドリはヨーロッパから中央アジアまでの広い範囲に分布する鳥で、その鳴き声の美しさから「西洋のウグイス」と呼ばれることもある。


国民的作詞・作曲家
ロステム・ヤヒン (1921-1993)

近現代に作詞されたタタール民謡には頻繁にСандугачが登場するが、これはロシア民謡からの影響があるという。

ロシア文化においてはナイチンゲールはその美しい啼き声から、しばしば人間と異界をつなぐ特別な存在として捉えられ、民謡においては悲哀さを強調するために登場することが多い。

ナイチンゲールが登場する詩の多くは望郷の念、大切な人を失った哀しみ、出征兵士を見送るなど、人生における「哀しみ・つらさ」のモメントを唄うものが多数を占める。




今回紹介するのはКитмә, сандугач(行き給うことなかれ、ナイチンゲールよ)」という、タタールの有名な望郷の歌である。
国民的作詞家・作曲家であるРөстәм Яхин(ロステム・ヤヒン)によって作詞作曲された歌だ。1921年にカザンで生まれ、1950年以降は1993年に亡くなるまで活躍した。
現在のタタールスタン国歌もヤヒンによる作詞・作曲である。


期待の若手歌手フィリュス・カヒーロフ(左)と、往年の名歌手イルハム・シャキーロフ(右)


ちなみに今回の歌い手はИлһам Шакиров(イルハム・シャキーロフ)Филүс Каһиров(フィリュス・カヒーロフ)のふたり。
それぞれ有名なタタール民謡の歌い手であり、シャキーロフは長年あらゆる世代から愛される国民歌手、カヒーロフは近年人気のある若手オペラ歌手である。




Сандугач, сандугач, китмә-китмә, сандугач,
ナイチンゲールよナイチンゲール、行き給うことなかれナイチンゲールよ
Канатларың калдырып, туган җирне калдырып,
羽根をのこし、生まれ故郷をのこし
Бездә туып үстең син, чык суларын эчтең син.
我らの元で生まれ育ったおまえ、水しずくを飲んだおまえよ


Сандугач, сандугач, син китәсең, мин калам,
ナイチンゲールよナイチンゲール、おまえは去り、私は留まる
Дусларыма җырлар өчен, җырыңны отып калам.
友に唄うが為におまえの唄を覚えよう



Сандугач, сандугач, китмә-китмә, сандугач,
ナイチンゲールよナイチンゲール、行き給うことなかれ,ナイチンゲールよ
Курыкма син кышлардан, кал син башка кошлардан,
冬を怖るることなかれ、他の鳥たちから離れて残り給え
Саклармын салкын җилдән, китмә син туган илдән.
おまえを冷たい風から守ろう、故郷から離れ給うな




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