2015年8月11日火曜日

【タタール語】第1課 文字と発音

第1課 文字と発音
タタールスタン共和国の公用語である現代標準タタール語では、1940年頃に制定されたキリル文字に基づいた正書法が用いられている。


大文字
小文字
名称
ラテン文字
А
а
а
a
алма リンゴ
Ә
ә
ә
ä
әни お母さん
Б
б
бе
b
бай かな、金持ちの
В
в
ве
w
вакыт 時間 ロシア語からの借用語では[v]
Г
г
ге
g, ğ 
гаилә 家族
Д
д
де
d
дус 友
Е
е
е
ye, yı, e
егет 青年、彼氏
Ё
ё
ё
yo
ロシアからの借用でのみ使われる。
Ж
ж
же
j
аждаһа 
Җ
җ
җе
c
җил 
З
з
зе
z
зәңгәр 青い
И
и
и
i
ипи パン
Й
й
кыска и
y
чәй チャイ
К
к
ка
k, q
кош 
Л
л
эл
l
ял  休み
М
м
эм
m
май 油
Н
н
эн
n
нур 光
Ң
ң
эң 
ñ
уң 右
О
о
о
o
озын 
Ө
ө
ө
ö
көз 秋
П
п
пе
p
пәрдә カテン
Р
р
эр
r
рәт 列
С
с
эс
s
сан  数
Т
т
те
t
тимер 
У
у
у
u, w
уен び、ゲ
Ү
ү
ү
ü, w
үрдәк アヒル
Ф
ф
эф
f
фикер 考え、アイデア
Х
х
ха
x
хәреф  文字
Һ
һ
һе
h
һәр すべての、全
Ц
ц
це
ts
ロシアからの借用でのみ使われる。
Ч
ч
че
ç
черки 蚊
Ш
ш
ша
ş
шикәр 砂糖
Щ
щ
ща
şç
ロシアからの借用でのみ使われる。
Ъ
ъ
'
Ы
ы
ы
ı
кыш 冬
Ь
ь
'
Э
э
э
e, ‘ 
эш 仕事
Ю
ю
ю
yu, yü
юл 道
Я
я
я
ya, yä
яз 春

母音
а
第一音節では円唇化し「お」のように聞こえる。他の音節では日本語の「あ」に近い。
ә
日本語の「え」よりも舌の位置が少し上で唇が緩んだあいまいな音。
ы
日本語の「う」よりも舌の位置が少し下で唇が緩んだあいまいな音。
э/е
日本語の「え」よりも舌の位置が少し上で唇が緩んだあいまいな音。
и
日本語の「い」に近い。
о
日本語の「お」よりも舌の位置が少し上で唇が緩んだあいまいな音。
ө
上の音を出しながら舌を前に出すと出る音。
у
日本語の「う」よりも口を丸めて突き出すように発音する。
ү
上の音を出しながら舌を前に出すと出る音。


注意すべき子音
к)
日本語にない音。か行の子音よりもさらに奥の方で発音する。
г)
日本語にない音。が行の子音よりもさらに奥の方で発音する。
җ
日本語の「じ」の子音部分に近いが、舌先を上につけずに摩擦させて出す音。
з
日本語のざ行の子音と違って、舌先を上につけずに摩擦させて出す音。
ң
日本語の鼻濁音。
р
「べらんめえ」の「ら」の子音部分のように、舌先を数回震えさせて出す音。
х
日本語にない音。喉の奥を摩擦させて出す音。
ч
日本語の「し」の子音部分の音。ロシア語からの借用語ではちゃ行の子音部分の音。


 еは語頭・音節頭で[йе]か[йы]、その他の場所では[э]の音を表す。例:егет [йегет], еш [йыш], хәерле [хәйерле], музее [музейы]
 к, гは基本的に、前舌母音を持つ音節では日本語のか行が行の子音と同じ音を、後舌母音を持つ音節ではより喉奥で発音される音を表す。例:кар [қар], агач [ағач]
● у, үは音節末でwの音を表す。例:тау [таw], дәүләт [дәwләт]
● э開音節の後にある声門閉鎖音を表すことがある。例:тәэсир [тә'сир]

記号
軟音記号ь
● 閉音節(前舌母音)の後にある音節境界、声門閉鎖音を表す。
 көньяк [көнйақ], мәсьәлә [мәс'әлә]
● 一音節の単語で、ю, яの文字がそれぞれyü, yäの音であることを示す。
 яшь [йәш]
● 語末の閉音節の母音が前舌母音であることを表す。
 кәгазь [кәғәз]

硬音記号ъ
● 閉音節(後舌母音)の後にある音節境界、声門閉鎖音を表す
 кулъязма [қулйазма], коръән [қор'ән]
● 前にあるк, гの文字が、喉奥の音であることを示す。
 мәгънә [мәғнә]

注意すべき綴り
口蓋垂音(喉奥で発音する音)の後に前舌母音が発音される語の綴り
● 語末の閉音節は対応する後舌母音を書き、語末に軟音記号を付ける。
кәгазь [кәғәз]            мәкаль [мәқәл]         шигырь [шиғер]
мәшгуль [мәшғүл]   тәнкыйть [тәнқит]

※これらの語に母音で始まる接辞が付いた場合、軟音記号を取る。子音で始まる接辞が付いた場合、軟音記号は取らない。
шигыре [шиғере]      мәкальләр [мәқәлләр]    шөгыльлән- [шөғөллән-]


※母音で始まる接辞が付くと二音節目の母音が落ちる単語の綴りに注意。
бәгырь [бәғер] → бәгърем [бәғрем]

● 語末の閉音節以外は対応する後舌母音を書くだけで軟音符は書かない。
каләм [қәләм]          гыйнвар [ғинwар]               гомер [ғөмөр]
вакыйга [wақиға]     мәкалә [мәқәлә]                   катгый [қәтғи]

アクセント
● タタール語の単語のアクセントは基本的には単語の最後の音節にあるが、ニュアンスの違いによって他の位置に来ることもある。
● 最後の音節にアクセントがある単語に接尾辞が付くと、アクセントが接尾辞に移動する。
● 最後の音節以外にアクセントがある単語では、接尾辞が付いてもアクセントは移動しない。



※ロシア語からの借用語の読み方はロシア語の文法書を参照。



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